解剖室 「VAI○(伏せ字)死刑執行」

 私のもとに、液晶が砕けたVAI○(あくまでも伏せ字)がやってきた。
 子供が液晶の上にラジカセを落としたという。修理10万円以上につき断念したとの事。

 ディスプレイへの出力端子があれば、液晶は取り除いて、まるで昔のMSXとかPC−6001
みたいな、キーボードと本体一体型パソコン風に使えるだろうけど、この機種には無いから、
おまえはもう使い道がない。死あるのみ。

 バラして遊んでみましょう。

こんなシールが・・・はがしたら、銀色の文字が残るヤツです。
こういうのは、溶剤で糊を溶かせば、キレイにはがせて
何事もなかったかのように、
また貼れるかもしれません。

あくまでも、こうじゃないかなという仮定であって、
その実行を推奨するものではありません。
それにプラスチックや塗装への影響がわかりませんからね。
くるくるピッピッは、こういうスイッチになっていたのか。
こりゃ使えそう。保存しておこう。

ロータリエンコーダ+プッシュスイッチですね。

しかし、この仕掛けって、あんまり使わないよねえ。
以前、常駐から取り除いてやろうとしたけど
できたようなできなかったような。
くるくるピッピッの隣は、USB端子です。
USBというのは、規格上は500mAまで電流がとれますが
コイツは、この白い配線だけですからねえ・・・
基本的にノートパソコンという事もあって、もとから
そんな電流はムリっぽいのがこの写真から
想像できると思います。
せいぜいマウスを接続するぐらいしか
想定していないわけです。
ちっちゃい基板がのっかっていますが、これはROMです。

なぜ取り外しができるようになっているのだろう?
バグ対策とか、バージョンアップ時の作業を
容易にするためではなかろうかと推測します。

しかしこのコネクタ、振動や衝撃ではずれたりしないか
心配になります。
とりはずすと、こんなふうになっています。
これがCPUですな。

放熱板を取り除いた状態です。
ネジは元の場所に置いてみました。
モデムおよびLAN基板です。
このようなシートが貼り付いています。
糊で接着しているわけではないので、簡単にはがれますし
また簡単に貼り付ける事ができます。

素材はわかりませんが、放熱効果があるものと
思われます。

温度で色が変わるか?と思ってライターであぶり
ましたが、色は変わらないし燃えもしませんでした。
そのまんまサウンド系のチップですね。
メモリは、基板の表と裏それぞれに付いています。
基板には、○にAのマークがありますね。

こちらが、キーボード側から脱着できる
増設メモリです。
これが反対側のメモリです。
少し隠れていますが、○にBのマークが見えます。

こちらのメモリは標準装備で、メイン基板を
とりはずさないとご対面できません。
CPUの放熱板とファンです。
ヒートパイプが組み込まれているのでしょうか?
その裏側ですが、これを額にあてて、いわゆる
エジソンバンドとして夏の勉強時に役立つかと。
CPU放熱板の風の吹き出し口です。

いつもパソコンを使っていて、南国の気候を
思わせるあの熱い風は、ここから出ています。
PCMCIAの接続コネクタです。
リチウム電池が貼り付いていました。
なぜだか富士フイルムのチップです。
CPUの反対の面です。
AGPかPCIのチップセット。
ヒートガンであぶって、取り外してやろうかなと。
このナゾのチップが、いわゆるソニータイマーと思われます。



ウソですよ(笑)。
おやおや、ワンチップマイコンのH8S(日立)が載ってますよ。
左のSOP2個は、ロームのI2C汎用I/Oポートです。

けっこう汎用部品が多いので、
こいつ何者やと、
ネットでデータシートを調べるのも楽しいです。
いかにもビデオ関係のチップですね。
CPUの周辺は、電源強化のためタンタルの大群です。
CPUの裏面です。なにやらチップがベタベタついています。
クリスタルだったかな。
厚手のテープで隠されていました。
ピンボケですが、バッテリーのコネクタです。
手ハンダと思われます。
液晶の接続コネクタ。
ツイスト線ですな。
液晶の割れた部分を撮影したつもりでしたが
よくうつりませんでした。
アダプタジャックは基板に実装されていなくて、
このように配線でのばしています。
スペースの問題かもしれません。
パッドの裏側です。
Mg ってマグネシウムの略よねえ。
間違ってもモグラの略じゃないよね。
スピーカーです。
むかしのソニーなら、スピーカー自体にもSONYと
捺印してあったものですが、これはどうかな?
まだ見てないけど。
LAN関係ですね。
パルストランスがこんなに薄く小さくなっています。
PCMCIAカード向けの部品かもしれませんね。
ここが、物を落としたというヘコミ部分です。

私のデジカメがボロくて、色が違って見えますが、
液晶のフタの上側です。
VAI○の文字の裏側は、こんなふうになっているんですね。

もろに鉄板(じゃないけど)の感じです。
ドリフのコントみたいにこれで頭をたたきたくなります。
マグネシウム合金との事で、ひょっとして燃えるか?と
ライターであぶってみましたが全然そんな事はありません。
当たり前といえば当たり前ですが。

冒険野郎マクガイバーでは、車椅子の車輪が
マグネシウムだと言って、それを砕いて燃やし、
武器か何かに使っていましたが、
現実には、燃えるような素材は
製品に使われていないと思います。
液晶の裏側です。日立製でしたか。
液晶の中の基板です。
薄くてペラペラです。
ひん曲げてみたくなります(笑)。
川鉄の石です。どういう働きをするのでしょう。
川鉄といえばZ80互換チップしか知りません。
あちこちにスポンジみたいなものが貼り付いていますが
これは導電性があるのです。シールドを相互に接続する
働きがあるのですね。
不治痛のHDDです。
液晶が割れてもデータは無事でしょう。
レスキューしましょう。
すぐに折れそうな突起です。
ひん曲げて、へし折ってやりたくなります。
クニャ、と曲がりました。
面白くありません。
このパソコンの型名です。
もう折れてます。ショボいです。
すっかりバラバラになりました。

さようなら。
おまけです。
もう少し古いVAI○で、インバーターが焼けた例を示します。
コイルに軽くさわったら、ポロッととれました。
接点が酸化していましたが、もともとのハンダ不良
なのか、過熱によるものかは定かではありません。
この部分のリード線が焼き切れていました。
基板も一部、炭化しています。




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