2009/03/13(金)ニセ2SA733

要注意なトランジスタ ニセか? 2SA733

NECは既にTO92パッケージの品種を販売していないのですが、我が家のパーツボックスには古き2SA733のストックもある。ランクを見ようとよくよく見るとA733Cとマークされている。それもマークが通常のNEC品とは違うようだ。ランクもR,Q,P,Kの4択のハズだがなんだかGにも見えるぞ。

しばしgoogleで検索していると確かに2SA733Cというパーツが見つかった。しかしそこにはメーカー名がSamsungとなっている・・・目が点。

しかしSamsung品番ではKSA733となっている。データシートを見ると確かにランクはO,Y,G,Lとなっている。他にもFairchild(KSA733),UTC(KSA733),KEC(KTA733)などが見つかった。これ何処で買ったか思い出せないなぁ。本体には2Sの文字がないからKSAだろうがKTAでも区別は付かない。でも自分は2SA733だとてっきり思い込んでいた。

問題はピンの並びだ。Fairchildのデータシートには"-C"のサフィックスは"Center Collector"と書かれており、ピンの並びが日本仕様のE-C-Bとなっている事が記載されていた。

しかし通常の"-C"が付かない物はピンの並びがE-B-Cとなっている。もしもこんな物を間違って買ってしまったら、もう訳が解らなくなってしまう。トランジスタ本体にはA733とマークされ、にもかかわらずピンの並びが違う訳だから。もちろん2SC945の互換品も上記の会社には掲載されていて、それぞれKSC945またはKTC945とあります。NEC製かどうか自分の目で見て確かめるしかないなぁ。

写真で写っている上2本がNEC製で下2本が問題のA733C

2SA733C

2009/02/15(日)2SC945 一石レフレックスラジオの製作

一石レフレックスラジオ

ラジオ組んでみました。検波段にある3.3kの抵抗が肝。これを取り外すと発振しまくった。トランジスタを取り替えて楽しめるようにバイアスは可変式。

バイアスはコレクタ電流が0.5mAになるようにする。0.3mAでは感度がガクンと下がるのが判る。2mAだと混信が多くなりその上、鼻が詰まったような音になる。これはST-30の限界だろう。

感度はhFEに比例する。2SC3622(実測hFE=1500)は最高だった。2SC1906(実測hFE=160)も割と良かった(この石は高周波増幅部分でゲインが稼げるのだろう)。ここではやっぱり大好きな2SC945として暫く使い込むことにする。

1Tr Radio