2023/06/30(金)ゲルマニウムトランジスタのhFE測定

7石トランジスタラジオキットをいっその事ゲルマニウムトランジスタ化出来ないか?と思い回路図を眺めている。一部に簡単な固定バイアス回路が採用されておりこの点は修正の余地があると思う。シリコントランジスタと違いゲルマニウムトランジスタはIco(バイアス無しの状態でコレクタに流れる電流)が大きくそして温度に敏感でコレクタ電流が大きく変化する。ではIcoやhFEはどの程度の物なのか実際に測定してみる事にする。

hFEの簡易測定回路

Ico(バイアス無し)とバイアス電流を与えた時のコレクタ電流を測定してhFEを求める為にブレッドボードで簡単な治具を作って測定してみた。以下は回路と測定結果。比較としてパーツテスターでの測定結果と安価なデジタルテスターのHFE測定結果を記載している。
ゲルマニウムトランジスタのhFE測定結果

温度変化を正確に測定出来ていないが、トランジスタを指で摘まんだだけでIcが大きく変化して行く。それとデジタルテスタの簡易hFE機能ではIcoが大きいゲルマニウムトランジスタでは誤差が大きいことも判った。Icoが大きいトランジスタ程 誤差が大きくなって行く。それに対してAVR Transistor Testerでは割と正確にそして簡単に測定出来ることが判った。

スーパーラジオ用のトランジスタの選定

家のストックからラジオ用として使えそうなゲルマニウムトランジスタだと2SA49,2SA52,2SB187辺りかな。それぞれ4本づつ測定してみた結果特に問題なさそうである。
2SA49,2SA52,2SB187 hFE測定結果

2SB187は緑色のチューブが付いた2SB187-TVというグレードもあったが選別品だろうか。
2SB187-TV