2023/06/29(木)7石トランジスタラジオキット K-108BとK-108B-2 その1

国産のトランジスタラジオキットは大分昔に見かけなくなった。しかし海外(中華製)ならまだ入手可能。何年か前にaitendoさんから購入した7石トランジスタラジオキット [K-108B-2]が家にあるので組み立てる前に少し検品も兼ねて調べてみた。
ところでこのキットのオリジナルと思われる中国語のドキュメントは非常に詳しく解説されている様だ。中国語が読めないが79ページにもなる説明書で沢山の挿し絵が入っていて参考になる。ネットで見つかる。

aitendoではK-108BとK-108B-2の2バージョンがある

まずネットでよく見かける物はHX108-2だと思う。上記のaitendoさんのK108B-2は大変良く似ているが一部異なる部分あり。
K-108B-2 vs HX108

また回路図もほんの僅かですが違いがある。K-108B-2回路図には発振対策と思われる初段のIFTと並列にR13として24kΩがあるがK-108Bの回路図にはない。しかし一番の違いはOSCコイルとIFTが異なる。どうやら赤のOSCコイルが黒のOSCコイルに変わった事でピン配置も変わり、基板パターンもそれに合わせて変更された為、品番にサフィックス -2 を付けた模様。
OSCコイルIFTその他
K-108B-27mm黒7mm白黄緑OSCコイルの結線が異なる
K-108B又はHX10810mm赤10mm黄白黒標準的な構成
特に黒のOSCコイルは通常の物とピン配置が異なるため基板をそれに合わせる必要がる。このピン配置ははじめてトランジスター回路を設計する本に記載されている初期タイプのOSCコイルと同じピン配置だった。
はじめてトランジスター回路を設計する本

OSCコイル及びIFTの検品

K-108B-2のOSCとIFTコイル

購入したキットのIFTを良く見ると初段の白コイルの内蔵コンデンサが他のIFTと違っている。またピンに錆びが出ている。念のためテスターでチェックすると断線していた。このまま組み立てても動作する見込みなし。購入してから大分経っているので今更交換して貰うのも忍びないので、7mmのIFTは別途手配しよう。
続く