7石トランジスタラジオキットをいっその事ゲルマトランジスタ化しようと画策して早一ヶ月。回路図を起こして先ずは低周波部分だけ組み立てて見た。
- 終段のP-P部のバイアスは古に従って、サーミスタD-22A+330Ωを奢ったが基板上の位置はトランジスターとは離れており熱結合は出来ていない。3V時の回路例を探しきれなかったのでざっくり計算してバイアス抵抗を2KΩとした。エミッタに1Ω程度の抵抗を入れたかったが基板パターンに適当な空きが無かったため省略。
- SANYO 2SB187が複数見つかったのでパーツテスターで選別してVfの近い2本をペアマッチとしてP-P段に使用。
- AF段も同様に基板パターンの関係で固定バイアス+エミッタ抵抗は無し。本当は出力トランスから軽くNFBを掛けたかったが見送った。
- 本来は小さなシリコントランジスタ用を前提とした部品配置な為、二回りも大きいゲルマトランジスタを挿すには部品間隔が窮屈である。
- そもそも付属のトランジスタはTO-92Sパッケージで非常に小さい。
バーツボックスに古くから眠っているゲルマトランジスタの足は鉄線で錆が出ている。これを紙やすり等で十分にサビを落として丁寧に下処理しないとハンダが乗らない。最初これを怠った為に自分でも笑ってしまう位の汚いの芋ハンダとなってしまった。
電流値はどれも想定範囲に収まっていた。AF段へMP3プレイヤーを繋いでみると、小さなスピーカから元気良く音楽が聞えたので今日はここまで。
続く
- SANYO 6C-341/6C-368 googleで検索するとサービスマニュアルが見つかる。3V動作の6石ゲルマトランジスタ使用のポータブルラジオ