2021/11/06(土)簡単な中波帯の発振回路とトランジスタ毎の測定結果
トランジスタによる最小構成の中波帯発振回路

一番簡単と思われる発振回路をブレッドボードで作成。コルピッツ発振回路に必要なエミッタとグランド間のコンデンサを意図的に外してある。実際はトランジスタの持つCie(ベースとエミッタ間の寄生容量)を利用する。そこでトランジスタを変えてどんな測定結果が出るだろうと試してみた。
小信号向け国産汎用トランジスタの中波帯での傾向

主観的に4つのグループに別けてみた。発振出力と発振周波数は反比例します。発振出力が大きいから良いトランジスタではなく、寧ろCieが大きい事を示しています。こういった特性はテスターの簡易HFE測定では判らない動特性を見て取ることが出来ます
- 第①グループ NECの汎用トランジスタ2SC945
- 第②グループ 東芝の汎用トランジスタ2SC1815
- 第③グループ その他の汎用トランジスタ。同世代の2SC458や2SC828,2SC536は2SC372と同等の傾向が見られる。また中国から格安で購入した2SC945(No14)がオリジナルとは異なっている事も判った。測定結果だけを見ると2SC1815は2SC372を2SC945側に寄せていった改良品かもしれない
- 第④グループ 高周波用途のトランジスタ。参考としてFairchildの2N3904(中国からの購入でない)も計測
2016/12/18(日)弛張発振回路の作例
Lチカ・弛張発振回路。成功する例。失敗する例。

ブレッドボードなどで良くあるトランジスタでLEDをピカピカさせる回路。要するにダーリントランジスタを高抵抗でONさせているが、負荷が軽くトランジスタが十分にONしていると発振しない。
点滅しない例
LEDと直列に抵抗を入れたりすると、この定数ではLEDは点灯したままになる。点滅させる為には、220kを4.7Mなどにすると点滅を繰り返すようになる。またトランジスタのランクを下げる(HFEの低い物を組み合わせる)なども有効だろう。
2016/12/01(木)安定動作の2線式弛張発振回路
安定動作の2線式弛張発振回路
やっと安定して動作する弛張発振回路となった。部品定数が多くなってしまったが、非常に再現性が高い。トランジスタも適当な組み合わせでOK。元々は豆電球の点滅回路として何度か作っているが、豆球やトランジスタの組み合わせで原因不明な点滅しない場合があった。(点灯したままになる)

1.C1とR1で間隔を広範囲に変更可能
2.R2で点灯時間を広げられる。豆球の時に必須
3.回路は電源と負荷の間に接続された2線式である
2016/11/20(日)2SC1330は本当に2SC945だった
2SC1330を殻割りしたら本当に2SC945が出てきた話

復活を目論むアマチュア無線家JR2WZQの備忘録のページにあったフィン付きトランジスタについての考察。私の手元にある2SC1330を殻割りしたら本当に2SC945が出てきて驚いた。それも古いパッケージ品の物。少し電流を流し過ぎたりすると、パッケージがもの凄く飛び散るタイプのヤツですね。
2SC945の新旧比較

- 左:2SC1330から取り出したトランジスタ
- 中:2SC945の旧型パッケージ品
- 右:2SC945の後期パッケージ品 TO-92
尚、世の中には以下のような物も流通しているらしい
