2022/11/09(水)2SA52 ゲルマニウムトランジスタ使用 2石スーパーラジオの製作

バラックで作ってみたテストベンチ

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パーツボックスに潤沢にある古いトランジスタを死蔵させない為とブレッドボードでラジオ作れないかなと思い作成。

簡単な工作だけれど、木の板やプラバンを切り出して土台を作ったり、バリコンの穴を開けたりと結構な作業量。

本来は1石(2SA101)の周波数変換だけのラジオを作ってみたが、音が小さいのでIFTの後にバッファー段を追加してみた。4局が受信出来る。しかしそれでも音が小さいのでバッファーを2SA101から2SA733のシリコンに変更したら大きな音で聞こえるようになった。

1石レフレックスラジオ(2SA100)の方が音量は大きい*1。しかしスーパーラジオは分離が良い。レフレックスでは遠方の1008KHzが近隣の1143KHzにかき消されて受信出来なかったがスーパーラジオでは聞こえる。

*1 : 当初は部品間違いが原因で正しい部品に交換した結果このラジオの方が音量が大きく分離も良い

2石スーパーラジオの回路図

2SA52 ゲルマニウムトランジスタ使用 2石スーパーラジオの製作

バーアンテナ・OSC・IFTはパーツボックスにあった購入先不明品。特にIFT(黒)は1-2ピン間の方がテスターで測定した結果、抵抗値が低かったため通常とは異なる配線。IFT変換基板とバリコン(TN223-150/70)はAitendoさんより購入。

2022/12/28訂正.2023/02/04再訂正

IFTの配線を2-3ピン間に変更した所、音量が2倍以上大きくなった。この部分は巻線比ではなくインピーダンスが重要だったのか。

また初段のトランジスタを2SA101(Matsushita)から2SA52(TOSHIBA)に変更。バイアスの調整範囲が広く使いやすい。感度も少し良くなった。初段の電流はエミッタ電圧が700mV程度になるように調整。450mV以下では発振せず、900mVを超える辺りから急激に感度が低下する。

当初2SA49へ交換して気を良くしていたのですが、温度変化に敏感で、発信気味で使いずらく、2SA52に交換しました。

IFTの二次側スペクトラム(828KHz受信時)

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IFTの二次側をオシロで確認。左から中間周波数(455KHz),局部発振(1283KHz),局部発振の二次高調波(2566KHz)がハッキリと読み取れる。特に局部発振が駄々漏れだった。IFTが1段では取りきれない物なのだろうか。

参考