2023/11/19(日)Aitendo K-108B-2のゲルマトランジスタ化(まとめ)

aitendoさんのラジオキットのゲルマトランジスタ化の組立てが完了。
K108B-2-内部

K108B-2-外観

前回2段目の中間周波数増幅回路の電流が少ないため、定数を見直してR6を33kΩに変更すると770uAと増えたがヒス気味。終段のIFTの同調をズラさないと発振してしまう。改悪となってしまった。また前々回の通り、大きなゲルマトランジスタを取り付けた事で窮屈となりネジ止めが出来ない状態だったが、高さの余裕はあったので写真の様にトランジスタを寝かせる事でケースへねじ止めできるようになった。ケースに組み込むと先ほどまで鳴っていたラジオが受信しない。ケースから取り出して基板をねじったり曲げたりすると鳴ったり鳴らなかったりする。典型的なハンダ付け不良。ピンセットで一つずつ部品を押して行くとOSCコイルの周辺で変化が見つかり、ハンダ面を良く見るとOSCコイルのハンダが怪しそう。錆びていたOSCコイルを磨いたつもりだったが足りなかった様子。最後まで錆びたピンへの半田付けでトラブルとなった。製作した感想・まとめは以下の通り。
  • ラジオ全面に貼り付けるシールにはHX108-2と記載がある。これが正式な型番だろうか。
  • バリコンダイアルと基板の隙間が足りずハンダ部分と擦れるのでハンダ付けを低くし足は短く切る必要がある
  • ボリュームダイアルがケースと触れるのでヤスリで削ってケース側を広げる必要がある
  • 付属スピーカの磁石が大きく乾電池に当たっている。
  • 受信ダイアル目盛りは合わない。目盛りの低い方に合わせると高いほうがズレてくる。これは諦めるしかない。
  • ゲルマトランジスタ用に回路を変更した際に少し感度を欲張った為に発振気味である。終段のIFTは同調点からズラしてある。本来の回路はエミッタ抵抗にコンデンサを入れていないのはこの為だったか。
  • 感度は悪くない。
実は今回一番興味があったのは合金型のゲルマニウムトランジスタを使って3Vで動作するスーパーヘテロダイン方式のラジオが作れるのか?という点だった。回路図の参考にとネットを漁っている時にSANYOの6C-3416C-368というラジオが既に3Vで動作する事が判ってしまったが、実際に作って見ると感度・音量とも問題無いことが確認出来たのが今回の大きな収穫。